こよなくクルマを愛するオーナーに、愛車のこだわりについて聞くシリーズも4年目に突入。第13回はこれまでの最年少、神奈川県在住のみほさん(28歳)が、父親のSさん(57歳)とともに登場。親子それぞれのクルマ愛と、BBSを通じてつながるカーライフについて伺った。

父から始まり、親子で広がったクルマとの時間

取材場所は、府中市の甲州街道沿いにあるBMW専門店 Studie東京。Sさんが足繁く通うショップで、娘のみほさんも今では常連になっている。

画像: 親子2代でBBSを愛用するSさん(左)とみほさん(右)

親子2代でBBSを愛用するSさん(左)とみほさん(右)

今回の主役はみほさんだが、親子でクルマを楽しむようになった背景には、Sさんの長年にわたるカーライフがある。まずは、その歩みから聞いていこう。

「大学生のとき、19歳で免許を取って、最初に買ったのはホンダのシビックでした。当時はトヨタのレビンやトレノ、日産のパルサーなんかが人気でしたけど、手頃な価格で走りもいいとなると……」

時代は、ホンダがF1に参戦し、中嶋悟選手が活躍していたころ。モータースポーツへの注目が高まるなか、ホンダへの憧れを抱いたSさんが選んだのがシビックだった。

画像: 国産車からBMWへ。Sさんは長年クルマを楽しんできた

国産車からBMWへ。Sさんは長年クルマを楽しんできた

走りのいいクルマを手に入れたものの、当初は箱根などへドライブに出かける程度。そんなカーライフが変化したのは、大学3年生のころだ。

「日産の180SXに出会ったんです。これがかっこよくて。180SXに買い替えた頃からクルマのカスタムを始めました」

まだ大学生だったが、バブルの余韻が残る時代。アルバイト代をクルマにつぎ込み、自分好みに仕上げていく楽しさを覚えていった。その後も、さまざまなクルマを乗り継いできたSさん。

「スカイラインR33タイプMはよかったですね。あとレガシィB4。マニュアル車で馬力があった。そういうクルマが好きでした」

走りを楽しめるクルマを選び続けてきたSさんが、BMWに乗り始めたのは2008年のこと。当時は子どもたちも大きくなり、家族でキャンプへ出かける機会も増えていた。愛車はレガシィアウトバック。そんな時期に、大阪でたまたま立ち寄ったディーラーでBMW 320に試乗したことが、輸入車への印象を変えるきっかけになったという。

画像: Sさんの現在の愛車はBMW M2(F87)。BMWはこれで3台目

Sさんの現在の愛車はBMW M2(F87)。BMWはこれで3台目

「正直、当時は輸入車を国産車より下に見ていたところがあって、期待していなかったんです。でも、馬力はそれほどないのに剛性があって、乗っていておもしろい」

国産車とは異なる乗り味に驚いたSさん。当時のBMWのキャッチフレーズ「駆けぬける歓び」を、まさに体感したという。

「当時のBMWにはまだ手が届く価格設定のモデルがあったんですよ」

そう笑うSさん。

BMWにはBBS。最初に選んだのはRG-R

もともとBBSに憧れを持っていたSさん。ただ、高価なホイールというイメージがあり、なかなか手を出せずにいた。それでもBMWに乗るなら、やはりBBSを履きたい。ハイクラスモデルは難しくても、RG-Rならサイズも合い、手が届く存在だった。

こうして、Sさんにとって最初のBBSホイールはRG-Rに決まった。

「履き替えて驚きました。鍛造だからか、出足の転がりが全然違う。馬力はそれほどないクルマでしたけど、乗っていて楽しいなと思えました」

画像: 歴代の愛車に合わせて選んできたBBSホイール。現在はLMを装着

歴代の愛車に合わせて選んできたBBSホイール。現在はLMを装着

その後、F31へ乗り換え、現在の愛車であるM2(F87)へ。9年にわたり大切に乗り続けている。

「このクルマは試乗会で出会って一目惚れでした。マニュアルの2ドアクーペ。当時は世界中からオーダーがあったみたいで、9ヵ月待ちと言われました」

2017年6月、ディーラーから生産枠が来たという連絡を受けた際、「LCIモデルが出る」と聞いた。LCIとは、BMWにおけるマイナーチェンジモデルのことだ。

「どうせなら新しい方がいいからLCIで」

そう答えたことで、さらに3ヵ月待つことに。それでも待った甲斐があったと思えるほど、そのクルマへの愛着は深い。現在もSさんのカーライフの中心にある1台だ。

そんなクルマ好きの父親を、みほさんはどのように見て育ったのだろうか。

「中学生のころにStudie神戸に連れて行ってもらった記憶があります。父がいろいろなグッズを買っては、母が『いる?そんなの』と言っているという、そんな環境で育ちました」

父親のクルマ好きは、特別なことではなく、みほさんにとって日常の風景だった。英才教育ですか? と尋ねると、姉妹でも興味は違うようで、Sさんは笑いながら、

「下の子はクルマに興味がないんですよ。カーシェアを家族契約しているのですが、それで十分なようです」

父のサポートで出会った、自分だけのMINI

みほさんは、学生時代に免許を取得し、就職を機に自身のクルマ購入を決めた。

「会社が東名高速のインター近くにあるんです。一人暮らしをしていることもあって、クルマ通勤にしても買い物にしても、クルマがあったほうが便利な土地なんです。割と山の中なので」

クルマは便利に使えるものと同時に趣味でもある。そう考えていたみほさん。最初の購入候補はなんとアウディTT。

「欲しいと思ったんですが、さすがに新社会人にしては生意気かなと(笑)。母にも『若い娘が乗るクルマじゃない』と反対されまして。それなら可愛げのあるMINIかアバルトだなと絞ったんですが、アバルトはマフラーの音が思ったより大きすぎて断念しました」

画像: 初めての愛車にMINIを選んだみほさん

初めての愛車にMINIを選んだみほさん

候補をMINIに定め探し始めたみほさん。情報収集を進めるなかで、頼りになったのはやはり父親だった。

「『こんなのがあるよ』とクルマの情報をLINEで送ってきてくれて。ディーラーの情報をいくつか調べたら、横浜の専門店に良いのがあったんです」

見つけたのは、中古の限定車。オプションも多く、価格も何とか手が届く範囲だった。走行距離も2万6000kmほどと少なく、条件は申し分ない。Sさんと一緒にショップへ足を運び、整備記録なども確認。購入を決める前に一度帰宅したが、その日のうちにショップから連絡が入った。

「けっこう問い合わせが入っています」と。

「営業トークかなとは思ったんですが、気に入っていたので、その電話で購入を決めました」

こうしてみほさんが手に入れたのが、MINI COOPER S 3DOOR R56だった。

ボディカラーやボンネットストライプなどのデザイン、4人乗りながら小回りが利くサイズ感も気に入っている。

「私は大学卒業間際に免許を取ったので、それまで教習以外で公道を走ったことが1回しかありませんでした。高速教習もシミュレーターのみ。だから納車の日は大変で」

横浜から自宅までの帰り道(しかも高速道路)は、みほさんにとって初めての本格的な運転。母親を助手席に乗せ、Sさんに安全運転で先導してもらいながら、やっとの思いで自宅へたどり着いたという。

「MINIにはLMだな」で重なった親子の感性

「私も父のクルマを見てきたので、いろいろカスタムしたい気持ちはありました。でも、元のクルマのよさがなくなるのはイヤだったので、車高調だけでいいかなと思ってたんです」

しかし、車高を下げると気になり始めたのがホイールだ。

2022年11月、富士スピードウェイで開催されるMINIのイベントに向けて、Studie東京でBBSのLMをオーダー。

画像: 「LMへの愛は私の方が深い!」と語るほど、大切にしている一本

「LMへの愛は私の方が深い!」と語るほど、大切にしている一本

「ホイールを替えるならLMだと決めていました。7月にちょうどBBSのキャンペーンがあったので、思い切ってオーダーしたんです。父には内緒で。ショップの方にも口止めをお願いしました(笑)」

LMが納品され、装着したのはイベント前日だ。

そしてイベント当日の早朝、SさんからLINEが届いた。

「ホイール替えたのか!」

たまたまスタディのブログに掲載された写真を見つけたのだという。

画像: 無駄を削ぎ落とした機能美が、MINI本来の魅力を引き立てる。みほさんが選んだのは、BBS LM(ダイヤモンドブラック×シルバーダイヤカット)だ

無駄を削ぎ落とした機能美が、MINI本来の魅力を引き立てる。みほさんが選んだのは、BBS LM(ダイヤモンドブラック×シルバーダイヤカット)だ

「怒られるかなと思いつつも、カッコよければ許してもらえるって思っていました(笑)」

オーダーから納品までの間に箱根でStudieのイベントがあり、そこにはBBSも出展していた。

「私も父と会場にいたんです。そのとき、BBSブースの前で父が『MINIにはLMだな』とつぶやいたんです。もうオーダーしているとも知らずに」

みほさんが選んだホイールは、Sさんが以前から思い描いていた組み合わせでもあった。

思わず声が出る転がり始めの軽さ

みほさんにとって、初めてのBBSホイールとなったLM。

「ショップで付け替えてもらい、運転席に乗ってクリープで進んだだけで、思わず『ウェー』って声が出ました。メカニックの人が『BBSを初めて履くとそうなるよね』って」

画像: それぞれの個性を持ちながら、街に馴染む2台

それぞれの個性を持ちながら、街に馴染む2台

純正ホイールとの違いは、走り出した瞬間から感じられたという。とくに印象に残ったのは、転がり始めの軽さだった。

「純正のホイールが重かったこともあり、すごく軽く感じました」

そして、もうひとつ気に入っているのがLMのデザイン。シンプルながら上品で、街中にも自然に溶け込む。その普遍的なデザインこそが、長く愛され続ける理由だとみほさんは感じている。

洗車の際には、20分ほどかけてホイールの裏側まで丁寧に洗う。そんなみほさんに、昨年ある出来事が起きた。

「父がショップに行くというのでついて行ったら、父のクルマ用のピカピカのLMがあるんですよ」

そのころSさんが履いていたのはBBS FI-R。

「前から次はLMにしようと思っていた」

そう話すSさんに対し、みほさんは「私のセンスに影響されたんだと思います」と笑う。

画像: クルマを通じて感性を共有する、父娘の時間

クルマを通じて感性を共有する、父娘の時間

どちらが先だったのかは、親子で存分に話し合ってもらいたいところだが(笑)、BBSを通じて互いのクルマへの思いがつながっていることは間違いない。

みほさんは、次にクルマを買い替えるときも「LMが似合うクルマにしたい」と話すほど、LMへの思い入れは深い。そして、BBSにはこれからも変わらないデザインでLMを作り続けてほしいと願っている。

親子でクルマを楽しみ、BBSを通じて互いの感性を確かめ合う。そんなSさん親子のクルマ談義の中心には、これから先もLMがあり続けるだろう。

画像: 思わず声が出る転がり始めの軽さ

BMW・MINIオーナーに愛される Studie東京

今回の取材では、BMW専門店Studie東京のマネージャー、石塚章光さんにも話を伺った。

「みほさんは明るくて、誰とでもフレンドリーに接してくれます。女性が一人で入れる店づくりは意識しているので、そういう意味でも嬉しいですね」

Sさんについては、

「見た通り静かな方で、落ち着いた雰囲気です。お父さんと娘さんが常連になるのは珍しいです。共通の話題があるのは羨ましい限り。私にも娘がいますが、考えられません(笑)」

画像: Studie東京のマネージャーを務める石塚章光さん

Studie東京のマネージャーを務める石塚章光さん

Studie東京は、BMW、MINI、BMWのエンジンを搭載したGRスープラの売買、整備、車検、保険など、幅広く対応する専門店だ。国道20号線(甲州街道)沿いにあり、中央高速からも近い立地のため、関東一円から多くのオーナーが訪れる。

「Studie横浜と違って、ここは周りに観光施設がないので、当店だけを目的に来られるコアなお客様が多いと思います」

ホイールの取り扱いでは、半分以上がBBSだという。

「BBSはクオリティが最高で、カッコいい。それだけではなく、納期に100日ほどかかるのですが、きちんと100日で来る。それが助かります。輸入品だと3カ月の予定が4カ月、半年になったりすることもあるので」

画像: 白を基調とした、開放感のあるStudie東京の店内

白を基調とした、開放感のあるStudie東京の店内

新宿から京王線で一本というアクセスの良さもあり、海外から訪れるインバウンドの客も多いという。BMWやMINIの愛車づくりについて相談したい人は、ぜひ一度足を運んでみてほしい。

(取材協力)Studie東京店

所在地東京都府中市若松町2-27-22
TEL042-367-5301
営業時間10:00〜19:00
定休日火曜・第2/第4水曜・第2木曜 <夏季休業・冬季休業・GW休業>
HPhttps://www.studie.jp/shop/tokyo/
※その他詳細はHPにてご確認ください。

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