こよなくクルマを愛するオーナーに愛車とそのこだわりについて聞くシリーズ。第5回目は、3台のオープンカーで疾走する東京都在住の佐賀 勉さん(56歳)に、BBS遍歴と愛車へのこだわりをお聞きしました。

根っからの運転好きがこだわるBBSホイール

「本当はこのクルマ、真夏には乗らないんですけどね」

この日は都内でも優に30℃を超える暑さ。屋根のないケータハム160 スーパースプリントの運転席の佐賀さんに容赦なく陽光が降り注いでいた。

画像: ケータハムに乗って日差しを浴びる佐賀勉さん。本来真夏は乗らないが、この日は撮影ということで協力していただいた

ケータハムに乗って日差しを浴びる佐賀勉さん。本来真夏は乗らないが、この日は撮影ということで協力していただいた

現在、ケータハムのほか、ユーノス・ロードスター、アバルト595Cを所有する佐賀さんは、休日はクルマで出かけるためにわざわざ用事をつくるという根っからの運転好きだ。

「千葉の小湊や軽井沢まで行ってランチだけして帰ってくることもあります。行き先で何かするというより、運転自体がイベントですから」

今乗っている3台で佐賀さんのクルマの趣味がわかる。コンパクトな車体、オープンカー、そしてBBSホイール。

「ホイールとタイヤにはこだわっています。BBSのホイールは軽くて、ひと転がりが速く感じます。スタートでバタつかない。乗り心地、加速、カーブでも良さを実感できますね」

とくに車体が軽いケータハムはBBSホイールの軽さが際立つという。また、スキーが趣味の佐賀さんにとって、スタッドレス交換時にホイールが軽いことは作業的にもかなり嬉しい点だとか。

ただ一つ不満を言うとすれば、BBSに小口径ホイールのラインナップが少ないことだ。ケータハムのホイールRP-K14インチは、わざわざ広島のショップから取り寄せた。

画像: 広島県のショップから取り寄せたRP-K

広島県のショップから取り寄せたRP-K

画像: 左右でエンブレムの色を変えるのもこだわりのひとつ

左右でエンブレムの色を変えるのもこだわりのひとつ

「ケータハムは発注から納車まで2年かかったので、その間にいろいろ調べたんです。広島のショップはサンプルを送ってくれたので購入前に確認できて助かりました」

クルマ遍歴は不運続きのスタート

埼玉県浦和市(現・さいたま市)で生まれた佐賀さんがクルマに興味を持ったのは高校生のころ。子ども時代の関心はもっぱら鉄道だったが、1980年代後半、バブル景気とともに第二次スーパーカーブームが訪れた。

日本でも1989年にユーノス・ロードスターが発売され、佐賀さんのクルマ好きが決定的になる。

画像: 佐賀さんが最初に憧れたクルマ・ロードスター

佐賀さんが最初に憧れたクルマ・ロードスター

大学生になって初めて買ったクルマは中古のトヨタ・スプリンターセダンGT。

「本当はAE86が欲しかったのですが、当時も高く手が出せませんでした。なので同じエンジンのセダンGTを選びました。そのときは自分のクルマを持てたことが本当に嬉しかったですね」

しかし、佐賀さんがこのクルマに乗ったのはわずか3週間だ。

「兄に貸したら事故を起こして……。幸い兄は無事でしたが、クルマは廃車です」

お兄さんは同じクルマを探して弁償してくれたが、このクルマも納車の3カ月後……。

「今度は駐車場の隣の建物がガス爆発を起こして、屋根瓦がリアウインドウを直撃したんです」

それでもリアウインドウにビニールシートを張って乗っていたが、見かねた父親がトヨタ・ターセルを買ってくれ、大学時代はこのクルマで過ごした。

画像: 今では笑い話として、笑顔で当時の不運を語る佐賀さん

今では笑い話として、笑顔で当時の不運を語る佐賀さん

就職してローンを組めるようになってから新車で買ったのが、佐賀さんがクルマにハマるきっかけとなったユーノス・ロードスターだ。このロードスター、購入から約30年経った今も現役で、佐賀さんのクルマライフに欠かすことのできない1台となっている。

最高峰のホイールを履いたオープンカーで走る快感

27歳で結婚。子どもが生まれると、ロードスターはさすがに不便になってくる。何台か乗った後、ファミリーカーとしてメタリックブルーのマツダ・スピードファミリアを購入。奥さんの理解に加え、駐車場に空きがあったこともあり愛車ロードスターも手放さずにすんだ。

画像: 車体を青に塗り替えたタイミングで一緒に交換したBBSホイール。センターキャップも青で統一させた

車体を青に塗り替えたタイミングで一緒に交換したBBSホイール。センターキャップも青で統一させた

ロードスターにBBS RG-Fを装着したのは買ってから約10年後。ボディカラーを赤から青に塗り替えたタイミングで、塗装代にホイール代を紛れ込ませて履き替えたという。

「初めてクルマを買ったときからBBSホイールは憧れでした。BBSのホイール、RECAROのシート、MOMOのステアリングがステータスでしたから」

天気のいい日は屋根を開けてドライブする佐賀さん。オープンカーに、足元は最高峰のBBSホイール。その快感は何ものにも代え難いという。

画像: ファミリアからファミリーカーの役割を引き継いだアバルト595C

ファミリアからファミリーカーの役割を引き継いだアバルト595C

2014年、今の家に引っ越した。もともと工場だった1階をガレージに改装したが、ファミリアは入らない。そこで13年乗ったファミリアをアバルトに乗り換えた。

そして子どもが国立大学に入学し、経済的に余裕が出てくると、また趣味のクルマが欲しくなる。

コンパクトなオープンカー、運転して楽しいクルマ──。
行き着いたのはケータハムだった。車体はわずか490kg。エンジンをかけなくても引き回せるのでガレージへの出し入れもラクだ。

「ケータハムはBBSの軽さが一番実感できます。BBSホイールに替えて格段に乗りやすくなりました」

画像: 都内の風景にも溶け込むケータハム

都内の風景にも溶け込むケータハム

真夏には乗れない、雨の日は乗れない、雨が降りそうな日も乗れない。停めておけないので1泊旅行もムリ。だけど、いろいろな制限があるからこそ、乗ったときの楽しさは格別だと、佐賀さんは笑う。

BBSホイールを履く黄金のカーラインナップ

アバルトに買い替えた当時、BBSのラインナップにマッチするホイールがなく、セミオーダーも考えたという佐賀さん。しかし予算が合わず断念。

そのうち世界は新型コロナウイルスの流行で自粛ムードに。佐賀さんは、毎年行っていたスキーにも行けず、悶々とするなかふと気づく。

「スキーや旅行に使っていたお金をホイール代に回せるな」

改めて調べると、BBSのOEM製品を扱うASSOから、アバルト595シリーズ専用IS701というホイールが出ていた。即座に購入だ。

画像: 我慢した旅行代はアバルトのホイール代に。これは結果オーライ♪

我慢した旅行代はアバルトのホイール代に。これは結果オーライ♪

これで所有する3台すべてにBBSホイールを装着し、自身が思う黄金ラインナップが完成した。

「今はもうこの3台で満足してしまって、次に欲しいクルマがない状態ですね」

コロナ禍が収まってきた今、佐賀さんのドライブ熱も再燃! アバルトで友人と北海道や九州に旅行を楽しみ、イベントなどにも参加する日々。広島県三次市で行われるロードスターミーティングにはこれまで3回参加しているとか。
そして、日帰りで行けるところはケータハムでサッと身軽に出かける。

画像: 愛車3台と憧れのBBSホイールで、最高のカーライフを送る佐賀さん

愛車3台と憧れのBBSホイールで、最高のカーライフを送る佐賀さん

理想は3台を順番に乗ることだが、どのクルマに乗っても、BBSホイールが運転の楽しさを保証してくれるという。

今度の週末はどのクルマでどこへ行こうかな── そうして悩む時間も佐賀さんの楽しみのひとつである。

【私のBBS遍歴】はこちらもどうぞ!

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