BBSジャパンのアフターマーケット製品は現在原則として エアバルブ769 を使用する。
(RG-F、RI-Aなど一部製品を除く。RI-Aはゴムバルブ標準だがエアバルブ769も使用可能。)
15年ほど前からエアバルブ769への統一を進めてきた理由は、タイヤ空気圧監視システム「TPMS」の空気圧センサー付きエアバルブの車両に対応するため。15年以上のロングセラー製品には、一般的なゴムバルブよりも穴径の細い エアバルブM8 を使用する製品を 一般的な穴径(約11.5mm)である エアバルブ769 へ変更したものがある。よって、長く使用されているお客様からは連日、「交換用のエアバルブは何か?」という問い合わせがあるのが現状だ。
今回はまずRS-GTとRG-Rに関して、エアバルブの判断方法を記載する。
RS-GT

まずはRS-GTに関して。
RS-GTは2024年6月現在、RS900からRS992まで設定が有るが、RS900~RS956と、RS957~RS992で見分け方が分かれる。
RS900~RS956については、ホイール本体の刻印で、型式の後にアルファベットが付いているものは エアバルブ769 仕様、アルファベットがないものは エアバルブM8 仕様となっている。
RS957~RS992については、末尾アルファベットの有無にかかわらず エアバルブ769 仕様となる。

RS-GTはエンブレム周りに型式の記載がある

このホイールの型式は「RS918A」
RS900~RS956のうち、型式RS900を例にするとホイール本体の刻印の「RS900」のあとに、アルファベット E、Aなど一文字が付加され「RS900A」などとなっている場合、エアバルブ769 の仕様。ホイール本体の刻印が「RS900」のみであれば エアバルブM8 の仕様でこれらはエアバルブの仕様変更時よりも過去に製造したものになる。
RG-R

RG-RもRS-GTと同じように分類できる。RG-Rは2024年6月現在、RG700からRG804まで設定が有るが、RG700~RG775と、RG778~RG804で見分け方が分かれる。

RG-Rもエンブレム周りに型式の記載がある

このホイールの型式は「RG738H」
RG700~RG775の場合は、ホイール本体の刻印の「RG700」のあとに、アルファベット H一文字が付加され「RG700H」となっている場合、エアバルブ769 の仕様。ホイール本体の刻印が「RG700」のみであれば仕様変更以前に製造したものとなり エアバルブM8 の仕様となる。塗装で刻印が見にくい場合が有るのでよく確認して欲しい。
RG778~RG804の場合は、そもそも エアバルブM8 の仕様の物が無く、その型式である時点で エアバルブ769 となる。
RS-GT、RG-Rのエアバルブを判断する方法は以上だ。
まとめ
RS-GT、RG-Rのエアバルブはしっかり刻印を確認すれば、ご自身でエアバルブが 769 / M8 のどちらなのかを判別いただくことができる。(そのどちらでもないという仕様のものはない。)
ただ、間違えてしまった場合にはタイヤホイールからエアーが漏れるなど安全の問題に直結するので、少しでも不安に思われた場合は販売店で現物を確認して欲しい。
※一部の内容を2025年11月19日に修正して再度公開しました。
【補修用エアバルブ事前知識編はこちら】

