参加枠即日完売の人気イベント
ホンダの誇るスポーツカーといえば、「タイプR」シリーズだ。1992年に発売されたNSX-Rが人気となったことで、そのコンセプトをもっと多くのユーザーに楽しんでもらうべく、後にインテグラやシビックに「タイプR」が設定された。
30年を超えるタイプRの歴史において、日本国内市場においてはNSX-R、インテグラとシビックの両タイプRとこれまで計11車種が販売されており、現在はFL5型シビック タイプRが販売中。ホンダのレーシングスピリットを象徴するチャンピオンシップホワイトのボディカラーと、赤地にHマークが描かれた通称「赤バッジ」は現行モデルにも受け継がれており、日本国内はもちろんのこと世界中のホンダファンから多くの支持を集めている。
そんな「タイプR」シリーズの歴代モデルを対象にしたオーナーズイベント「Honda All Type R World Meeting 2024」が、2024年5月12日に栃木県・モビリティリゾートもてぎにて開催された。こちらはSNSで繋がったシビック タイプRオーナーが中心となり、「タイプR鑑定団」を主宰するホンダカーズ野崎・松本正美店長が後援するかたちで運営されるもの。
第一回の開催は2022年で、当時は歴代シビック タイプRを対象としたオーナーズイベントに400台が参加。翌2023年は参加対象車種がNSX-Rやインテグラ タイプRを加えた歴代タイプRシリーズすべてへと拡大された。そして2024年の今回も、430台を超える歴代タイプRとそのオーナーたちがモビリティリゾートもてぎに集結した。
朝のイベントは、モビリティリゾートもてぎの第2パドックに歴代タイプRシリーズがずらりと並んだオフ会をメインに、豪華なゲストを招いてのステージトークショー、また希望者にはレーシングコースを使用しての体験走行プログラムも行われるなど、盛りだくさんの内容となっていた。
430台を超える参加車両は、モデルごと・ボディカラーごとに駐車場所へ誘導され、その駐車エリアをぐるっと取り囲むようにメーカー&ショップブースが並んだ。本田技術研究所のブースでは、FL5型シビック タイプRのテスト車両や、FK8型シビック タイプR(欧州仕様)、さらにはスーパー耐久シリーズ参戦車両を展示。ホンダアクセスや無限といったワークスチューニングメーカーのほか、国内の著名ショップやパーツメーカーがデモカーや最新の製品を展示し、多くのタイプRオーナーが熱心に見入っていた。
タイプR鑑定団を運営するホンダカーズ野崎のブースでは、同社でしか購入することのできないオリジナルカラーのBBS RI-Aを装着したデモカーを展示。サイズは18×9.5Jで、インセットは50。純正ホイールのインセットは60なので、約10mmほど外側に出ることになる。カラーはタイプR鑑定団限定となるマットブラックで、センターキャップもレッド地にゴールドの文字が描かれるBBSレッドエンブレムが付属する。
価格は11万5280円(1本)で、4本セットが46万1120円(いずれも税込)となっている。
タイプR鑑定団 松本店長がBBS鍛造を選んだ理由
BBSさんと『タイプR鑑定団バージョンのホイールを作りましょう』という話が動き出したのは、2021年のこと。タイプR鑑定団では現在もスーパー耐久シリーズに参戦している743号車Honda R&D Challengeをスポンサーとして支援しており、BBSさんとは繋がりがありました。
様々な話をしていくなかで、マットブラックのタイプR用ホイールがあったらいいよねという話になり、それならぜひタイプR鑑定団バージョンとして発売したいとお伝えしました。実際に販売を開始したのは、2022年12月下旬です。もう年末で仕事納めになっていたので、YouTubeで販売を告知したのですが、最初の10セットはすぐに完売してしまったことを覚えています。
BBS製ホイールの特徴は、なんといっても性能面です。現在もスーパー耐久レースで使用されているくらい、軽量かつ高剛性、そして耐久面で優れていることはもちろんですが、やはり高級ホイールならではのステータス性も魅力だと思います。決して派手すぎず、それでいてしっかり主張もするというデザインは、もしかしたら純正以上に似合っているかもしれません(笑)。最近では国内だけでなく海外からも引き合いがあるほど人気となっているので、興味がある方はぜひ早めにお問い合わせください。
BBSホイールを装着する車両のオーナー様にインタビュー!
【髙橋 雅人さん】
ホンダカーズ野崎が運営する「タイプR鑑定団」のみで購入できる、マットブラック仕上げのBBS RI-Aを装着する髙橋さん。スーパー耐久シリーズに参戦するFL5型シビック タイプRの姿を見ていて、ぜひ同じホイールを履きたい!という想いが購入の決め手だそう。普段はS2000でサーキット走行を楽しんでおり、今回はシビック タイプRで初めてのレーシングコース走行。BBSホイールの恩恵もあり、ハンドリングの軽快さが印象的だったと話してくれた。
【加賀屋 弘樹さん】
K20C型ターボエンジンを搭載する、いわば第三世代シビック タイプRのルーツともいえるFK2型をドライブする加賀屋さん。バンパーダクトやボンネットなど各部のモディファイを楽しんでいるが、『ノーマルのように見えるまとまりの良さを大事にしている』とのこと。BBSホイールに対しては憧れの気持ちを持っていたが、タイプR鑑定団仕様のマットブラック仕上げは外観も純正のように自然なマッチングでお気に入り。タイヤサイズが255/35ZR18へと変更されたことで、選択肢が増えたことも良かったとか。
【五十嵐 勝さん】
今回のミーティングが開催される3ヶ月前に納車されたばかりという五十嵐さんのシビック タイプR。雑誌などで発表前から評判が高かったこともあり、実車を見ることなくホンダカーズ野崎にて車両のオーダーを入れたとのこと。当時からS660 MUGEN RAを所有しており、軽量かつ高剛性を持つBBSホイールの効果やホンダ車との相性の良さを知っていたこともあり、ホンダカーズ野崎でのみ購入可能なマットブラック仕上げのBBS RI-Aをオーダー。『クルマより先にホイールとタイヤが納品されました(笑)』と話してくれた。エアバルブもオプション品となるブラックを組み合わせて統一感を演出している。
【澤田 大紀さん】
FL5型シビック タイプRの発表当日にオーダーを入れたという澤田さん。タイプRを購入するのは初めてだったが、それまでS2000を長く所有しており『最新のホンダスポーツなら間違いはない』と信じて購入したとか。そのS2000にはBBS製ホイールRG-Rを装着しており、シビック タイプRにも必ずBBS製ホイールを装着すると決めていたそう。まだ納車からまもない現在は、ほぼ街中での使用がメインということでBBS製RI-Aホイールには265/35ZR18サイズのYOKOHAMA FLEVAを組み合わせる。純正の19インチにくらべてバネ下重量の軽量化は顕著で、とくに停止時からの転がり出しにスポーツカーらしさを感じるそうだ。
【山岸 義昭さん】
FK8型シビック タイプR後期モデルから、FL5型に乗り換えたという山岸さん。発売日の翌日にホンダカーズ野崎でオーダーを入れたという。基本的に正常進化型といえるFL5型だが、ドライビングモードの切り替えにより乗り味の変化がよりわかりやすくなったことで、街中のドライブからワインディング、あるいはサーキット走行までと幅広く楽しめるクルマになっているとのこと。あまりクルマはイジらず、ノーマルの良さを楽しむのが好きであったが、ホンダカーズ野崎でBBSとコラボしたホイールが発売されること、そしてスーパー耐久シリーズで実際にレースで使用されていることなどが決め手となり、RI-Aを購入。265/35ZR18サイズのミシュラン パイロットスポーツ4Sと組み合わせている。
【光畑真理さん&裕子さん】
『ホイールといえばBBSでしょ! 交換するならほかの選択肢はなかった』と話してくれたのは、光畑真理さんと裕子さんご夫婦だ。子育てがひと段落したタイミングで、これからはふたりの時間を楽しみたいとS660を購入。BBS製ホイールをはじめモディファイを楽しんだり、オフ会やツーリングイベントに参加して楽しんでいた。するとクルマ仲間がどんどんと増え、前評判の良かったFL5型シビック タイプRをオーダーしたという。ちなみにフレームレッドを選択したのは奥様のチョイスだったとか。そのボディカラーに合わせ、マットブロンズのBBS RI-Aを装着。ブランドイメージの高さはもちろん、デザイン、軽量さ、剛性、すべてがパーフェクトだそう。