2026年1月9日(金)から11日(日)まで幕張メッセにて「東京オートサロン 2026」が開催された。BBSジャパンのブースでは、2026年から掲げる新たなタグライン「Performance Driven」を軸に、新製品を含む最新ラインナップを展示。本記事では、当日の発表内容と展示ホイールを中心に、東京オートサロン 2026に足を運べなかった方にも、BBSジャパンの最新情報をお届け!
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Performance Driven ─ オートサロンで語られた、BBSジャパンのこれから

東京オートサロン2026の開幕にあたり、BBSジャパンのブースでは、代表取締役社長の新田孝之氏より、これからのBBSジャパンの指針について語られた。その中で示されたのが、2026年から掲げる新たな言葉、「Performance Driven(パフォーマンス ドリブン)」である。

「Performance Driven」を掲げ、これからのBBSを語る新田孝之社長

この言葉は、単なるブランドメッセージの刷新ではない。BBSがこれまで歩んできた道のりを振り返り、その原点に立ち返ったうえで、これから進むべき方向を示すための指針だ。

BBSの歴史は、1970年にドイツで誕生したブランドと、翌1971年に富山で創業したBBSジャパンの前身企業との歩みが交差することで形づくられてきた。モータースポーツの現場で培われたホイール開発の思想と、日本の高度な鍛造技術。その両者が結びつき、軽さと強さを徹底的に追求するホイールづくりが続けられてきたわけだ。

ル・マン24時間レースやF1、NASCARといった世界最高峰の舞台でBBSのホイールが選ばれ続けてきた事実は、その姿勢を象徴している。

「Performance Driven」という言葉が示すのは、見た目の美しさを先に置くものづくりではない。あくまで性能や機能を突き詰めた結果として、造形美が生まれるという考え方だ。レースの世界で求められてきた圧倒的な速さ、強さ、信頼性。その積み重ねこそが、BBSのホイールに宿る美しさの源である。

また「Driven」という言葉には、妥協を許さず、突き動かされるように理想を追い求める姿勢が込められている。1万2000トン級のプレス機を用いた鍛造や、1本1本に精神を込めるクラフツマンシップは、その考え方を体現するものだ。

この「Performance Driven」という指針のもと、BBSジャパンは2026年に向けた新たな製品群を東京オートサロンの会場で披露した。

注目の新製品ラインナップ

RT88(新作のレーススピリットモデル)

『RT88』は、BBSがモータースポーツの現場で長年培ってきたレーシングホイール「E88」を起点に、公道での使用を前提として再構築された2ピースホイールだ。

10本クロススポークというE88由来のデザインを継承しつつ、ディスクとリムの構成を見直すことで、耐久性や強度を確保。レース用ホイールを“履きたい”という声に応えるかたちで誕生した。

RT88のディスクカラーラインナップ。複数色展開によって、足元の表情に幅を持たせている

ミッドナイトゴールド

モータースポーツゴールド

ホワイトゴールド

ブリリアントシルバー

ディスクはE88、リムはLMの思想を受け継ぎながら、公道走行に耐えうる仕様へと最適化。ネジ径や構成も刷新されており、見た目だけでなく中身までロードユースに合わせて仕立て直されている。ディスクカラーは複数色展開で、選ぶ楽しさのあるモデルとなりそうだ。

モータースポーツの血統を色濃く感じさせながら、日常の走りへと引き寄せたRT88。BBSの“パフォーマンスドリブン”を象徴する新製品といえる。

FL(22インチ)

FL(22インチ)。重量級車両にも対応する高剛性モデルとして、存在感を放っていた

『FL』は、新素材「フォルテガ」を用いた鍛造ホイールとして、2025年にデビューしたシリーズだ。従来素材と比べて約10%の剛性向上を実現し、重量級ボディでも確かな支えと操縦安定性を両立。昨年21インチの販売を開始したが、2026年は新たに22インチサイズが追加される。

22インチの追加は、近年の車両サイズや使用環境の変化を踏まえたもの。EVに限らず大型SUVにおいても20インチ以上の装着が一般化し、ホイールサイズのレンジ自体が拡大。そうした背景を受け、22インチが設定されたという。会場ではMercedes-AMG G 63に装着され、その存在感を示していた。

サイズ追加とあわせてカラーも追加される。昨年から展開されているセレナイトブラウンに加え、今回新たにマットエボニーが登場(展示車両に装着)。ブラックを基調としながら奥行きのある色味が特徴で、FLの力強い造形をより際立たせる仕上がりとなっている。大径サイズのFLを待っていたユーザーはぜひチェックしていただきたい。

LM(8年ぶりの新色)

新色となるマットゴールドを採用

30年以上にわたりBBSを象徴する存在として支持されてきた『LM』にも、この度新たなカラーが加わった。今回追加されたのは、ディスクにマットゴールドを採用した新仕様で、ダイヤモンドブラック以来、実に8年ぶりとなる新色展開だ。

マットゴールドは単なる艶消し仕上げではなく、塗装を重ねることで奥行きのある色味を実現。角度によって表情が変わり、立体感のある仕上がりが特徴だ。

展示されていたのはリムがシルバーダイヤカット仕様のモデルだが、ブラックブライトダイヤカット仕様もラインナップされており、いずれもLMらしいディスクとリムのコントラストを楽しめる構成となっている。定番モデルに新たな魅力を求めるユーザーにとって注目のアップデートと言えるだろう。

RE-V7(21インチ)

21インチサイズが追加されたRE-V7。展示カラーはダイヤモンドブラックだ

『RE-V7』は、BBSの伝統的なクロススポークデザインを現代的に昇華させたワンピースモデルだ。ひと目でBBSとわかる造形でありながら、最新の設計と技術によって走行性能を突き詰めた、機能美を体現する一本。

今回は新たに21インチサイズが追加。これまでBBSの21インチ・1ピースホイールはRE-Xのみの設定であったが、RE-V7にも同サイズが加わることで選択肢が広がったかたちだ。

カラーはダイヤモンドシルバー、ダイヤモンドブラック、ゴールド、ブラック(艶あり)の4色展開。クラシックな佇まいと現代的な性能を両立したRE-V7は、デザインにも走りにも妥協したくないユーザーに向けた定番モデルとして、完成度をさらに高めている。