初心者向けの基礎知識からBBSファンも唸るコアなネタまで、独自の視点でお届けする『知って得する⁈ 豆知識コラム』。久しぶりの投稿となってしまったが、第14回は以前にお届けしたエアバルブと合わせて問い合わせが多いTPMSについてお話しよう。
画像1: タカ先輩

タカ先輩

カオルさんにはTPMSについて説明をしていなかったよね?

画像1: カオルさん

カオルさん

そうですね。現行の当社製ホイールは基本的にTPMSのバルブは移植可能(RG-F除く)ということだけは知っていますが、自分のクルマにも付いていませんし詳細についてはわからないです。

画像2: タカ先輩

タカ先輩

ではTPMSに関して簡単に説明していこう。

TPMSとは、Tire Pressure MonitoringSystem(タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム)の略で、タイヤの空気圧をモニタリングして、車内に表示するシステムのこと。
広い意味で言えばクルマの左右別々にタイヤ回転数を検知して警告するタイプのものもTPMSではあるけど、その場合ホイール側は通常のエアバルブとなる。そのため、今回はエアバルブに無線の空気圧センサーが付くタイプのTPMSついて説明していく。

画像: BBSの769バルブ

BBSの769バルブ

画像: TPMSバルブ(RZ34純正)

TPMSバルブ(RZ34純正)

画像3: タカ先輩

タカ先輩

TPMSバルブがアフターマーケットのホイールに関係してきたのは40系トヨタ ソアラや190系LEXUS GSからだったはずだから、日本では2004~2005年頃から徐々に広まってきた事になる。

画像2: カオルさん

カオルさん

このセンサーは基本的にはどんなホイールにも対応しているでしょうか?

画像4: タカ先輩

タカ先輩

BBSジャパンで現在販売しているホイールは基本的には自動車メーカー純正TPMSバルブの移植が可能となっている(RG-Fを除く)けど、2004年ごろ当時の日本BBSでは主に「エアバルブM8」を使用していたのでホイール側の穴径が異なり、当時の主力の製品であるRG-RやLMなどにはTPMSバルブの移植は出来なかったんだ。
それでRG-RやLMなどの製品は順次仕様変更を行い、LM-Rなどのおおよそ2005年以降発売の製品はTPMS対応となっている。

画像3: カオルさん

カオルさん

製造時期によりエアバルブの異なるホイールがあるのはそういう事だったんですね

画像5: タカ先輩

タカ先輩

そう。

BBSジャパンの鍛造ホイールはリバースリムタイプであったとしてもL字のエアバルブを使用するものはないので、基本的にはTPMSバルブは元のエアバルブの位置に移植になる。
自動車メーカー純正TPMSバルブのセンサーは防水処理され電池の交換は出来ないので、ホイール交換の際にはそのまま移植するか、新品と入れ替えるか、お店とよく相談しよう。

画像6: タカ先輩

タカ先輩

タイヤの空気圧は車を使用していなくても日々抜けていくものだし、パンクした際にもすぐに修理せず走り続ければパンク修理不能でタイヤそのものがダメになったりする。
TPMSの有無にかかわらず、空気圧はしっかり関するようにしよう。

豆知識

①TPMSバルブのボディがアルミニウムの場合、BBS付属エアバルブ(真鍮製・エアバルブ769)のバルブキャップは流用する事は推奨外となる。電位差で腐食が生じる場合が有るので要注意。

②TPMSバルブを使用する場合としない場合ではエアバルブの重量が大きく異なるため、ホイールバランスのウェイト量も対角で大きく変化する。TPMSを使用しない場合にはタイヤの軽点をバルブ位置に合わせるとは限らないので、気になる場合はお店に相談しよう。

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