自動車ジャーナリスト&イラストレーターとして活躍する伊藤 梓さんは大のF1好きとしても知られています。現在の愛車は、BBS同様に、F1の舞台に進出しているホンダが手がけたスポーツカー、シビックタイプR。今回、RE-V7を装着し、純正ホイールとの違いをレビューしてもらいました。

私にとってクルマとは、自分らしく生きるための大切な存在だ。自分の感性にぴったり寄り添う1台を選ぶことで、単なる移動の時間でさえ不思議なくらい色付いて、毎日を前向きな気持ちで過ごすことができるからだ。現在の愛車であるFL5型シビックタイプRは、スポーツカーでありながら派手すぎないデザインに一目惚れ。それだけに、見た目が変化するようなチューニングにはほとんど興味がなかった。

しかし、あることがきっかけでBBSというブランドに興味を持つようになった。それがF1への独占供給だ。私は、国内だけでなくシンガポールまで行くほどのF1好き。F1マシンの足元を支えるブランドが作る市販ホイールを、自分の愛車に装着してみたい。チューニングにほとんど関心がなかった私でも、自然とそう考えるようになっていた。そこで、F1用ホイールと同じ7本クロススポークデザインの「RE-V7」を装着することに。

画像1: 愛車と向き合うことの楽しさを実感~伊藤梓的ホイール交換のすすめ~
画像2: 愛車と向き合うことの楽しさを実感~伊藤梓的ホイール交換のすすめ~

BBSとF1との関わりと言えば、1992年からフェラーリにホイールを供給し、ミハエル・シューマッハが連勝記録を築いた黄金期に貢献したことが有名だ。その後も数多くのコンストラクターにホイールを供給し続け、2022年から独占供給となり、現在は参戦する全ての車両がBBS製ホイールを装着している。実は、F1への独占供給が発表された2021年に、富山県にある製造拠点を訪れたことがある。実際に手に取ることができたF1用マグネシウム鍛造ホイールは、女性の私でも簡単に持ち上げることができるほど軽いことに驚いた。そして、BBSジャパンが長年研究を続ける独自の鍛造製法と、F1用でも市販用でも同じ熱量で製造に取り組む人たちの姿を目の当たりにした。F1用ホイールと同じ工場で作られたホイールが、愛車に装着される。ワクワクせずにはいられなかった。

実物のRE-V7は、写真で見るよりもずっとスポークが細く、立体的だった。純正ホイールのデザインを不満に思ったことはなかったが、実際に履かせてみると、シビックタイプRがより「スポーツカーらしく」なったように感じた。

一般的に、ばね下重量が軽くなることで路面との追従性が高まると言われている。また、同じ素材、同じサイズでも、鋳造よりも鍛造のほうが軽く作れるという。そこで今回は、純粋にホイールを交換したことにより生まれた違いを体感するために、ホイールのサイズはほぼ同等とし、タイヤは純正ホイールに装着されていたものと同じパイロットスポーツ4Sを使用している。交換作業に入る前に、純正ホイールとRE-V7をそれぞれ持ってみたところ、RE-V7のほうが明らかに軽かったが、正直なところ、実際に走ってみて違いを感じ取ることができるかは確信がなかった。しかし、走り出した瞬間から、違いは鮮明だった。はじめは、乗り心地が硬くなったのかと思ったが、次第に硬いのではなく、タイヤが路面によりしっかりと接地しているのだとわかった。まるで、道路の隙間までゴムが入りこんでグリップしているような感覚だ。市街地から高速道路へと入ると、今度はタイヤがとてもスムーズに転がっていく。見た目ではほとんどわからないが、純正ホイールよりもRE-V7のほうが明らかに「丸い」のだと思う。

そして、BBSジャパンの技術者が語ってくれた「F1だから特別なものを作っているのではありません」という言葉が頭を過ぎる。市販品も同じ工程で、BBSの持つ技術を結集して製造しているというのは本当だったのだ。

タイヤからの情報量が増えたことで、これまで以上にクルマの性能を引き出してあげられるような気がする。だから、もっともっと運転していたい。世界最高峰の舞台に認められたホイールは、日々の忙しさにかまけて忘れかけていた、愛車と向き合うことの楽しさ、すなわち私が私らしくいることの大切さを思い出させてくれた。
※装着サイズ:RE-V7056 19x9.5J IS45については、 はみ出しのため車検に適合しない場合があります。販売店様とご相談の上、ご検討ください。

画像6: 愛車と向き合うことの楽しさを実感~伊藤梓的ホイール交換のすすめ~
所在地東京都練馬区南大泉5-20-8
TEL03-3924-1351
営業時間AM 10:00 - PM 7:00
定休日毎週水曜日・第2木曜日
公式サイトhttps://www.withcorp.tokyo/ooizumi.html
取材協力【コクピット大泉】
画像7: 愛車と向き合うことの楽しさを実感~伊藤梓的ホイール交換のすすめ~
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