このところ新型の4代目アルファードとメルセデスVクラスのお客様からのお問い合わせが多いみたいですね…
そうだね、一昔前とは高級車の概念も変わってセダン型に固執しない方も増えているよね。
ただ残念ながらVクラスに関しては当社で設定している耐荷重の基準を超えているから、お使いいただける製品は無いんだ。(2024年7月現在)
この機会にVIAという技術基準について説明していこう。
Vクラスのほかでは、アルファードも重そうですけど新型はどうですか?
P.C.Dが5/120に変わった40/45系のアルファード/ヴェルファイアに関しても、一部グレードで荷重の基準を超えているものがある。
2024年7月時点では、従来のVIA690KG規格で作られたホイールではエグゼクティブラウンジ E-four グレードに対応できないが、ハイブリッドではないガソリン車や2WD車には既存のホイールでお使いいただけるので、わからなければその都度確認して欲しい。
もちろん、グレード体系が変わったり追加モデルが発売になればその都度OKとNGが出てくるという事だね。基準は基準なので、P.C.Dが同じでとりあえず付けられるからとりあえず大丈夫だろう、という考え方はダメだ。
すごく複雑ですね。どんな車にも付くようになれば面倒が無いのですが。
P.C.Dとインチごとに市販されている一番重いクルマに強度基準を合わせれば考え方としては簡単なのだけれど、その車両以外のオーナーにとっては無駄に重いホイールを使う事になる。
例えば新型アルファードのP.C.D(5/120)は現行シビックタイプRや先代BMW 1シリーズと同じなので、強度が必要なミニバンユーザーと軽量を求めるスポーティーカーユーザーで相反する要素になるんだ。
ではBBSではどうやってその線引きをしているかと言うと、国土交通省で品質・性能について備えるべき要件を規程しているから、その基準に合わせた設計を行い、自社試験及び、第三者の試験機関「一般財団法人日本車両検査協会」での試験、登録を経て、ホイールに「VIA」のマークを表示しているんだ。(限定荷重での対応をせず車種専用設定としているFI-Rシリーズを除く。)
VIAの規定を超える車両に関しては、Vクラスのように装着不可となるか、その上の段階の基準値で設定、対応する事になるけど、現在BBSジャパンではその枠で設定している製品は無い。
このJWL/VIAの基準は常に一定ではなく、引き上げられる場合がある。今回のアルファードが発売されたこともあって、今までのP.C.D 5/120(18~30インチ)の VIA限定荷重値が690KGから、720KGに変更された。
それに合わせてBBSでも順に仕様変更を行っていくので、仕様変更後の製品であれば、グレードの確認をせずともアルファード/ヴェルファイアに使っていただける状況となる見通しなんだ。
第一弾として、LMタイプで
LM478 21×9J IS35 5/120
LM479 20×8J IS40 5/120
この2サイズを8月に追加設定した。これらは720KG規格での設計となっているので、レクサスLMや、アルファード/ヴェルファイア エグゼクティブラウンジ E-fourにも対応する。(※チューナーサイズ)
わかったようなわからないような… ですね…
まずはアルファードがダメとか大丈夫とか、判断に迷ったらまずは問い合わせてほしいということだね。ちなみに、車検にパスするために必要な「JWL」マークのホイールへの表示は各メーカーの自主認定で表示できる。VIAは車検のために必要な表示ではないけれど、第三者による確認、登録が行われてる証明であるから、VIA表示のある方が、より安心だ。