BBSブランドを扱うことができる会社は世界に3つ!ブランドは同じでも製品ラインナップが全く異なる3社について紹介する。
画像1: タカ先輩

タカ先輩

さて、今日は最近問い合わせが増えているので、改めて『3つのBBS』について紹介したい。BBSファンの方なら既によくご存知なことだけど、カオルさんも一緒に勉強して仕事に役立ててほしい。

画像1: カオルさん

カオルさん

この前も当社ではラインナップにないホイールについて聞かれてあたふたしてしまいました。

画像2: タカ先輩

タカ先輩

じゃあ、まずは簡単にBBSの歴史をおさらいしよう!

「BBS」ブランドは今から50年以上も前の1970年、ドイツ南部のシルタッハという町で生まれた。名前の由来は創業者であるハインリッヒ・バウムガルトナー、クラウス・ブラントと、創業の地シルタッハの頭文字であることは、多くの方がご存知かも知れない。当時は主にBMWとフォード用のFRPエアロパーツを製造し、ヨーロッパ・ツーリング選手権の車両に採用されるなど、モータースポーツの分野で技術力を発揮した。

そして1983年にドイツBBS社と日本の繊維機械部品メーカーであるワシマイヤー社(現BBSジャパン)が技術提携し、BBSジャパンの前身である日本BBSが誕生。ここから「BBS」(通称BBSジャーマニー)と「日本BBS」のパートナー関係がスタートする。80年代は日本製の鍛造レーシングホイールが世界のレースを席巻し、さらには鍛造マグネシウム製ワンピースホイールを開発、90年代のF1ホイール供給に繋がっていった。

2011年にこの2社の関係が大きく動くことになる。BBSジャーマニーからレース部門が独立する形で、シルタッハと同じドイツ南部・ハスラッハにBBS モータースポーツ(BBS Motorsport GmbH)が設立される。BBSモータースポーツ社はドイツにあるが、BBSジャパンの子会社となっている。
※GmbHとは日本で言うところの旧有限会社のようなもので、ドイツではある程度大きな企業でも一般的な形態。

画像: 地理上では 日本:1社、ドイツ:2社、資本の上では 日本:2社、ドイツ:1社となる

地理上では 日本:1社、ドイツ:2社、資本の上では 日本:2社、ドイツ:1社となる

画像3: タカ先輩

タカ先輩

このように、BBSモータースポーツ社は地理的にはドイツに有るけど、BBSジャパンの関連企業なんだ。今のワンメイク供給18インチマグネシウム鍛造F1ホイールも日本からBBSモータースポーツ社に送り、各F1チームに供給しているんだ。

画像2: カオルさん

カオルさん

それでは、BBSジャーマニーは今、全く関係ないのでしょうか?

画像4: タカ先輩

タカ先輩

ここがポイントなんだが、BBSジャパンは鍛造ホイールのみ、BBSジャーマニーは鋳造ホイールのみの生産設備を有する。(2024年8月現在)
それぞれセンターエンブレムのBBSロゴ色を鍛造はゴールド、鋳造はシルバーとすることを原則とし、同じBBSブランドを共有する関係にある。

資本の関係は無いものの、BBSジャーマニーとはBBSブランドを共有するという面ではパートナー企業とも言え、良好な関係を維持するようにしているんだ。

※カーメーカー純正BBSホイールは鍛造でもシルバーロゴの場合があります

画像3: カオルさん

カオルさん

なんだか複雑ですが、鋳造ホイールを製造販売するBBSジャーマニーとBBSジャパンは別の資本関係。
レーシングホイールを受け持つBBSモータースポーツは、ドイツに存在するけどBBSジャパンのグループってことですね。

画像5: タカ先輩

タカ先輩

モータースポーツに使用されるBBSホイールは基本的には鍛造製だからね。僕たちの工場で製造されるホイールがF1、NASCAR、スーパーGTをはじめ世界中のレーシングチームを支えていることになるんだ。
その技術はアフターマーケットの市販ホイールにもフィードバックされ、同じ工場、同じ設備、同じ職人が造っているから、お客様にもぜひ日本製鍛造ホイールを体感していただきたいね。

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