初心者向けの基礎知識からBBSファンも唸るコアなネタまで、独自の視点でお届けする『知って得する⁈ 豆知識コラム』の連載がいよいよスタート。入社二十余年のセンパイ社員と入社一年目の新人社員がお届けします。
記念すべき第1回目は、BBS鍛造ホイールカタログに記載されているホイールサイズについて分かりやすく解説!

サイズの見方

画像1: タカ先輩

タカ先輩

皆さん、はじめまして。BBSのタカです。
今日からスタートする『知って得する⁈豆知識コラム』。このコラムはBBSジャパンに寄せられるお問い合わせの中から多く寄せられるものを厳選し、皆さんに役立つ豆知識としてお届けします。時にはマニアックな話題にも触れていきたいと思いますので、ぜひご覧ください。

さて、ホイール交換をする際にまず知っておくべき事はホイールのサイズなんですが…
カオルさんはもうホイールサイズの見方はマスターしたかな?

画像1: カオルさん

カオルさん

カタログのアプリケーションリストは文字ばかりで
正直まだ不安なんですよね…

画像2: タカ先輩

タカ先輩

実はそんなに難しくないんだ。
BBSのカタログは下記のように6つの要素でサイズを表示していて、この6つの要素さえマスターしまえば簡単だ!

画像: サイズの見方

①TYPE:型式
BBSではサイズごとに型式を設定しているため、型式でサイズを特定します。

②SIZE:リム径×リム幅(インチ)
フランジ形状(J、JJなど)はカタログ上記載していません。

③INSET:インセット
ホイールの取付面とホイール中心線との距離(mm)。
現行のBBS製品には設定がありませんが、マイナスの場合はアウトセットと呼びます。

④H/P.C.D.:穴数とP.C.D(PitchCircle Diameter)
ボルト穴数と穴ピッチの直径を表します(mm)。この数字が車両と異なると取付できません。

⑤PFS(又はBORE)
BBS独自のハブリング(PFSリング)を使用して車種ごとにフィットする仕様となっています。一部にハブリングを使用しない専用ボア径のものがあり、その場合は穴径(66など)が記載されます。

⑥アプリケーション
取付できる車種の一例を記載しています。
車体からはみ出しの可能性があるサイズ(チューナーサイズ)については、車種名に※印を記載しています。販売店様とご相談の上、お買い求めください。

ホイールにはこれら以外の文字が記載されていることもあり、例えば「ET」これはドイツ語に由来するもので、インセット(オフセット)のことを表します。また、「H2」の記載もお問い合わせが多いのですが、「H2」はハンプが2、タイヤのビード落ちを防ぐ突起がイン側とアウト側の双方にある事を表します。

画像3: タカ先輩

タカ先輩

どうだい?『ホイールを長く使おうとしたが車を乗り換えたらP.C.D.が違っていた。』という話も当たり前のようでいて意外と盲点なんだ。

画像2: カオルさん

カオルさん

乗り換えてから気づいた!ってことが無いように、基本的なサイズの見方は把握しておきたいですね。

フランジ形状『J』と『JJ』

画像5: タカ先輩

タカ先輩

さて、上の解説でも出てきたけどリム幅のあとに付く「J」とか「JJ」って表記もホイール選びをする時によく出てくる表記なんだけど、ちゃんと理解しているかな?

画像3: カオルさん

カオルさん

お店のPOPなどでよく目にしますが…

画像6: タカ先輩

タカ先輩

これらはリムフランジの形状を表しているんだ。「J数」などと称してリム幅を表現するのも一般的によく使われているけど、厳密にいえば誤用ってことになる。

画像4: カオルさん

カオルさん

てっきりリム幅を表す単位と思ってました。

画像7: タカ先輩

タカ先輩

BBS鍛造ホイールは鍛造の特徴である軽量、強靭という特徴を生かし、わずかでも軽量な「J」形状のフランジとしてアフターマーケットのホイールを設計しているんだ。
「J」と「JJ」では、フランジ高さが0.5mm異なるだけで大きな違いは無く、タイヤの選択にも影響はない。形状は下の図を確認しておくと良いよ!

画像: フランジ形状『J』と『JJ』
画像8: タカ先輩

タカ先輩

というわけで、実際のところあまり気にしなくて良いんだが
「J」、「JJ」ともにフランジの幅は13mmだから
「8J」のホイールの実際の総幅を知りたい場合は

(8×25.4)+(2×13.0)=229.2 
 ※1インチ=25.4mm

となり、「8J」のホイールであれば約229mm、225タイヤだとちょうどいいぐらいかな、215タイヤだと少し引っ張るかな、という具合に大まかな感覚は掴むことが出来るんだ。

画像5: カオルさん

カオルさん

なるほど!これを理解しておけば、ホイールを選ぶ際のイメージが掴みやすくなりますね。

30度50度

画像9: タカ先輩

タカ先輩

さて、最後に道路運送車両の保安基準についても触れておこうか!回転部分(タイヤ・ホイール・キャップ等)が車両の外側に突出してはならない事は知ってるよね?

画像6: カオルさん

カオルさん

車検に通らないってことですね!

画像10: タカ先輩

タカ先輩

その通り!じゃあ、具体的にどこが突出しているとダメなのかは把握してる?

画像7: カオルさん

カオルさん

えぇっと…車のフェンダーの…

画像11: タカ先輩

タカ先輩

これもホイール選びには重要な要素なんだ。
下の図で解説するからしっかり覚えておくように!

画像: 30度50度

前輪後輪ともに、車軸の中心から前方30度、後方50度の扇形の範囲が車体に収まっている必要があります。ホイール本体はもちろん、センターカバーも扇形の範疇に含まれますのでセンター部についても、突出しないようにしなければいけません。

平成29年6月、タイヤについては10mm未満の突出については、突出がないものとみなす、との内容で突出禁止規定の改正が行われましたが、同じタイヤサイズであっても銘柄ごとに実幅が異なるケースがあるため、当社では従来通りタイヤの突出を除外せず、適合のご案内を行っています。

整備工場、検査場などにより判断が分かれる場合もありますので、実際の適合可否については個別にお客様での確認をお願いしています。

画像12: タカ先輩

タカ先輩

ディスク面の盛り上がりや、SUPER-RSのヘキサゴンなどセンター部分で突出する場合も扇形の範疇に含むからね!
前方30度、後方50度と一緒に覚えておくと良いよ。

画像8: カオルさん

カオルさん

はい!
前方30度、後方50度、ヘキサゴン!

画像13: タカ先輩

タカ先輩

ごく基本的なことだけど、お客様からのお問い合わせが多いのもサイズに関する事だったりするんだ。
千里の道も一歩から。ツライチマイスターを目指す必要は無いけど、まずは基本をしっかり押さえよう。

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