初心者向けの基礎知識からBBSファンも唸るコアなネタまで、独自の視点でお届けする『知って得する⁈ 豆知識コラム』。第11回目はエアバルブシリーズの最終回。BBSのロングセラーモデルLMの補修用エアバルブの選び方をお届けする。
結論から記載すると、15年以上前に生産されたLMのバルブ判別は煩雑だ。
まずは簡単に見分けられるものから見ていこう。
シリアルナンバー D
シリアルナンバーがDから始まるLMは2014年ごろから順次切り替わった現行の仕様だ。エアバルブは エアバルブ769 の仕様となっている。
サイズ表記も 例:9.5J×19 H2 と ET50 のように、リム径・幅とインセット(ET)の彫刻が2段になっているのも見分けるポイントだ。
Hの刻印があるもの
2007年頃から2014年頃に生産されたLMには LM220H / LM P 080H などのように、型式にHの刻印が付加されている。この場合、エアバルブ769 の仕様となっている。
ちなみに途中の刻印「P」に関してはバルブの仕様とは関連が無い。
それ以前のもの
上記2つの条件に当てはまらないLMについては(シリアル彫刻の頭がDではない[AやBから始まっている]/Hの刻印が無い)今から約15年以上前に製造された、エアバルブ769への統一を進める前のモデルという事になる。
その場合はインチや製造時期により、エアバルブロング、エアバルブショート、エアバルブ137、エアバルブM8、それらの仕様が混在しているので、一概に見分けることが出来ない。
特に中古で入手された場合においては、現状付いているものと同じバルブが必ずしも正しいと言い切れず、たまたまエアーが漏れていないだけかもしれない。
また、RS-GT、RG-R同様、カタログ、ホームページ上の掲載は「LM118」などアルファベットが付かないもので統一しているので、購入当時のカタログを持っていたとしてもホイール本体の刻印で確認が必要だ。
LMの交換用エアバルブのチョイスで不安に思われた場合は販売店で現物に刻印されているホイール型式を確認して欲しい。