同店が思うBBSホイールの良さ
では、BBSホイールについてはどのような印象を持っているのだろうか?
「BBSのブランド力って昔から変わらないよね。商品展開は多彩になってきているけど、どのホイールを見ても常に品質が良くてさ。絶対に揺るがない安心感ってのがある。さっきレカロは愛着がわくって話をしたけど、それに共通する製品が実はBBSなんだよね」
聞けばユーザーの製品に対する想いがとても似ているという。
「夏タイヤ冬タイヤ関係なく常にBBSホイールを履いている人、ストックで同じホイールを何個も持っている人、クルマは2台しかないのに5、6セットも持ってる人……まさにさっき言ったレカロと同じだね(笑)」
「なんでそんなに持ってるの?って聞くと、クルマを乗り換えたときに履けなくなったからそのまま持ってるんだっていう人がいる。それは売ればいいだろうって思うじゃない? でもそうじゃなくて、どうしても欲しくて買ったホイールだから残したい、思い入れがあるから残しておきたいって言うわけ。そんな風に取っておきたくなるホイールってBBSくらいでしょう」
良いと思ったモノがいつの間にかなくなってしまう……それが普通になってしまっている現代。山本さんは「BBSやレカロは絶対に残していかないといけないし、残るであろうブランドだと思っている」ときっぱり。そのために販売店として良いと思ったモノは発信し続けると語ってくれた。
世代を超えて引き継がれるモノ
ピレリ四日市タイヤには、代表の山本章司さん以外にもう1人スタッフがいる。章司さんのご子息である山本弘行(やまもと・ひろゆき)さんだ。
弘行さんはパーツの取り付けから整備、お店の運営まで全般的な業務を担当。いわば同店は、熟練したメカニックと新進気鋭のメカニックという2本柱で運営しているわけだ。
ここからは、いずれはお店を背負って立つ弘行さんを交えて、今後のピレリ四日市タイヤについてお話を伺った。
父が変えたスタンス・子が思う店の未来
国産車だけでなく、ヨーロッパ車も扱いたい。そんな想いから現在のスタンスになった同店。
お店の今後について親子で話はしている?という質問に「ようせんわ(笑)」と照れる章司さんだが、やはり思うところもあるようだ。
「僕がお店を引き継いでから好きにやってきたように、息子がどうお店を変えていっても良いと思ってはいるかな。やっていて面白くて、お客様に納車したとき笑顔をいただけるなら、ガラッと変えてくれても構わない」
それに対して弘行さんはこう語る。
「代表がここまで作り上げてきたスタンスは守りつつ、ニーズに合わせた変化は常にしていきたいと思っていますね。といっても、いまでも僕は自由にやらせてもらってる部分は多いんですよ」
同店では気軽に来店してほしいという思いから、定期的にキャンペーンを行なったり、LINE会員を募集したり、Instagramを始めたりと、弘行さんが入社してから新たな取り組みを多数行なってきた。とくにSNSは電話に代わる問い合わせ手段としても便利で、実際若い世代からの問い合わせも増えているとか。
弘行さんはこう続ける。
「先ほど代表は、良いモノは残して伝えていきたいと言っていましたが、それは僕も同じです。例えばBBSホイールって、F1で使うホイールも一般向けのホイールも同じ作業工程で作っているんですよね。そんなすごいものを僕らは取り扱っていて、お客様はそれを体感できるわけです。販売店として、その素晴らしさっていうのは発信していきたいし、広めていきたい。これはお店のスタンスとして、たとえ時代が変わっても変わらない想いだと思っています」
ご相談はいつでも!お店からのメッセージ
「うちは看板にピレリってあることで、敷居が高いと思われているところがあるんですね。あとは“カスタムカーショップ”というのもハードルを上げてしまっているかもしれません。部品の相談とかメンテナンスだけでも全然OKですし、LINEで気軽にメッセージを送っていただければいつでもご相談に乗ります。なので、ぜひ気軽にご連絡いただければ嬉しいです」と弘行さん。
インタビューの最後に、2人の手の写真を撮らせていただいた。積み重ねてきた経験こそ違うものの、メカニックとして日々を過ごしてきた歴史がその手からは確かに見て取れる。
親から子へ。職人から職人へ。受け継がれる想いもあれば、時代の変化で変わっていくモノもある。ピレリ四日市タイヤははたして今後どんなお店になっていくのか。2人がその手で作り上げていく未来に注目したい。
所在地 | 三重県四日市市新正4丁目11-18 |
---|---|
TEL | 059-354-5605 |
営業時間 | 10:00〜19:00 |
定休日 | 火曜日 |
公式サイト | https://www.eurospeed.jp/ |